環境
環境系ウェルビーイングな生き方

最近、注目される生き方「ウェルビーイング」ー幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態。この言葉にピッタリな京都の環境活動家 Yuko Taketaniさんをご紹介します。#環境問題#SDGsなど、わたしたちが抱えている問題は大きすぎて「自分ひとりの力なんて、何をしても変わらないかもしれない」そんなことを少しでも立ち止まって考えてみたい人には、一度でも彼女に出会ってみてほしいです。まさに、草の根ですが、自分たちが「暮らす地球」の中で、心地よいスタイルを追求するということ。それも、できることから、少しづつ。志をともにする仲間たちと一緒に。一歩づつ。 暮らしをクリエイトする 畑を耕したり、環境に配慮したイベントやキッズワークショップなどを企画をしながら、4歳の息子さんをホームスクーリング中のYukoさん。ご自身のライフスタイルは「ヴィーガン」を選択し、ゼロウェイストなイベントやワークショップも主宰なさっています。活動家のイメージというよりは、自分の道を信じる実践家。 感じるままで良し。と自然体で信じた道を進む生き方というのは、幼い頃から様々な国籍の人たちと交流していたことがベースになっています。英語にも興味を持ち、高校からインターナショナルスクールに。ハワイ、オーストラリア、バヌアツなど、海外生活を経験し、息子さんといろんな国を訪問なさっています。そう、Yukoさんの環境活動(人生活動)というのは、オープンマインドで優しい息子さん抜きには語れないのです。 「僕は寝るからママ仕事してね」と息子さんからのエール。落ち込む時や、ツラい時も、励ましてくれたり、支えてくれたり、二人三脚で活動しています。親子の絆こそ、多様な活動を可能にさせる原動力になっているのでしょう。 環境問題の話なんてつまらない。お肉を食べないなんて、どうしたの?と言われる度に、正直に言うと孤独でした。でも、たくさんの愛を毎日与えてもらいながら、わたしのエネルギーとなり、やりたいことが実現出来ています。ーー温かいメッセージをいただき、わたしはひとりじゃないんだと、改めて気づかせて頂き、新たなチャレンジに挑むことができます。(YukoさんSNSより) つながりが循環する「サーキュラーKYOTO」 Yukoさんの立上げた活動の中で、一番、印象的なのが「サーキュラーKYOTO」。鴨川のゴミ拾い、ヨガのアクティビティ。ゼロウェイストを目指した環境系イベント「Green Future Kyoto」などがあり、京都でムーブメントが盛り上がっています。 無駄やゴミをなくすという意味の「ゼロウェイスト」を文句に、イベント当日は会場のフードでは、タッパーや瓶、タンブラー、お気に入りのお皿、カトラリー、マイバッグなどを持参する人々が集まってきます。参加者を見てみると、エコイベントに通う習慣のある海外ゲストや地元で環境に配慮しようとする意識の高い方々、オーガニックマーケットを出店する方々、手作りのエコグッズ、フェアトレードを推進するブースなど…京都で「エコに興味を持つ人がつながる場」として役目を果たしています。 イベントが終わったあと、山のように溢れ出ているゴミ箱を見ることもしばしば。食べ終わったらすぐに捨てて、ゴミとなってしまう容器や袋ですが、ちょっとした意識一つで、変わることも事実。紙も大切な資源のひとつですもんね。 ちょっと補足の#キーワード サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは、大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とし、気候危機や生物多様性の喪失など様々な負の外部性をもたらす「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」というリニア(直線)型の経済システムに代わる新たなシステム。 ホームスクール自主保育を広めたい Yukoさんのナチュラル思考が、共感を呼び、教育スタイルでもオリジナルな動きを見せます。自然の中で、のびのびと、自分たちの力で子育てがしたい。京都発フリースクールのような「学校」でも「団体」でも「組織」でもない、ホームスクール@barefootkids_kyoto コミュニティを友人と一緒に立ち上げました。 京都を拠点に「みんなでみんなのこどもをみる」自主保育と教育の活動がスタート。わらべ唄を歌ったり、自然の中での運動やあそびの伝道師を招いたり…自由な感じのプログラムに思わずほっこり。 幼稚園、スクールなどに通ってるお子さんも参加できます。いろんな子どもたちが、入れ替わり立ち替わりサークルのように一緒に楽しむ「ゆる~い」コミュニティ。暖かくなって、顔が見慣れた頃に、みんなでお山登りも始めたいなぁ。そんな感じで、楽しくて負担のない、コミュニティ運営をしています。 子育ての悩みや想いをうまくシェアできない人もいたり、思い通りいかないこともたくさんあるけれど、子どもたちはいつもピュアな笑顔と愛をたくさんくれるから、子どもたちの未来のために頑張ろうと希望が持てる。 かけがえのない子どもたちとの時間は限られていると感じませんか?とくに、幼少期における子どもとの絆の時間というのは、何にも変えられない価値があると考えているのがYukoさんです。「集団」「団体」に身を置いているだけと感じて、何か物足りなさを感じるママさんやパパさんには、このコミュニティと相性がいいはずです。 太陽や自然の光を浴びながら、緑を転がりながら、大人も混ざって、お友達ともたくさん一緒に過ごせる自主保育こそ、次世代の教育の可能性が見えるかもしれない。でも、「教育」なんてそんな大袈裟なことを、旗振りして訴える訳でもなく、愛する子たちが自然と戯れて<遊べる場所>を守りたいだけだと、活動の意味を見出しています。 @barefootkids_kyoto より Yukoさんたちの環境活動の主軸ツールはSNSがメインになります。タグだけ見ていても、もはやジャンルなんて、なんでもいい。という感じがよく分かるので、自由な感じです。#育自 #自主保育 #ペアレンツサークル #キッズサークル #野外保育 #自然保育 #オルタナティブスクール #パブリックスクールなど、いろんなキーワードで共感してくれるメンバーを募集しています。 笑顔に答えがある~Yuko式「地球へ愛と責任」 実際に会うと、こんがり焼けた肌に、ナチュラルな笑顔が印象的なYukoさん。一般社団法人日本ヴィーガン協会の理事も兼任しながら、「好きなこと。譲れないこと。それを信じること。」いろんな意味で、女性の生き方としても肩を押してくれそうな気さくな方です。 「地球へ愛と責任」意味を、個人レベルで考えた結果、少し行動に移してみた。そして、その流れで、自然と無数に広がってきた仲間たち。京都で暮らしながら、環境活動を草の根で続ける、人生の歩みそのものが「まるで自然」そのもの。勢いに乗って、協力を得られるタイミングで、活動を拡大していくという答え。エコ系だけに限らず、コミュニティを運営する上での、共通のヒントが散りばめられているような気がします。 「ボランティアでここまで活動するとは思ってもいませんでしたが、多くの人の協力で、地球のために何かできるようになりました。私たちを取り巻く資源を大切に管理し、自分たちだけでなく、共存するすべての生き物のために、健康でクリーンな環境を支えることは、間違いなく今後も続けていこうと考えています。それぞれで考えていることをシェアしましょう。」---サーキュラーKYOTOよりーー 豊かな自然環境や生物の多様性が失われつつあることから、「私たちの環境」が重要課題であることに気がつき始めた人も多いでしょう。バランスの欠如が危険であるため、SDGsが掲げられている現在ですが、こんな風にYukoさんも、本気で子どもたちの未来を考え、本当に大切なことを守り、ブレずにできることを実践しています。彼女の挑戦はまだ始まったばかりです。 環境活動家 Yuko Taketani さん sunshineleis@yahoo.com

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